2019/11/30
”舌癒着症”という疾患について耳にしたことはありますか?
生まれつきの先天的な疾患なのですが、小児科の先生の中にもご存じない方が
いらっしゃるようです。
よく知られている「舌小帯短縮症」(発音や哺乳に影響する)とは別のもので、
舌癒着症は”呼吸”に問題が生じます。
舌が先天的に前方に位置しているために、それに引っ張られるかたちで
気管の入り口が傾いて狭くなり、”呼吸が充分にできていない”状態になっているのです。
脳にいく酸素が少なくて、子供の発育に影響を与えます。
母乳をうまく飲むことができない、泣き続ける、寝つきが悪い、いつも苦しそうな表情をしているなどの
赤ちゃんが、”舌癒着症”の手術をすると劇的に改善されます。
大人の方では、手術後、熟睡できる、疲労感が減る、肩こり。腰痛、冷えなどが改善する効果があります。
かくいう私も、”舌癒着症”と診断され、手術(局所麻酔)を受けました。
その直後、肺の奥まで空気が入る感覚を実感し、以降、以前よりも疲れにくくなりました。
充分に酸素を取り込んで、健康を維持していきたいものです。